夜のピクニック

誰か夜明けを止めてくれたらな

昨日、涼くんと電話で話した。

かなり久しぶりだったかな。一週間くらいか。

毎週会ってたのに、2月は2回くらいしか会わなかった。


涼くんの話した夢の内容が可哀想で可愛くて、愛おしい気持ちになってしまった。

だけど、もう。


以下、涼くんが見た夢。


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なぜか、俺がみっちゃんを乗せて大きいバスを運転してるの。わざわざレンタカーとかで借りて。


俺、めちゃくちゃ喉乾いてて。

途中でイオンみたいなところに寄って、ソルティライチのパックのジュースを買おうとしたら、みっちゃんが「私が出すよ」って言って払ってくれて。

で、おいしいなーって飲んで、また運転してどこかへ向かうんだけど、なぜかみっちゃんは不機嫌で。

怒って、途中で「駅かどこかで降ろして」って言って、降りて先に帰っちゃったの。


そのあと、みっちゃんからLINEで、

「矢印、今ここ」とか映画の監督の絵文字(?)とかが送られてきて。

他の誰かと間違えて送ってるなぁって思ったけどそのまま様子見てたら、「今、親いないから話せるよ」とか送られてきて。


ああ、俺は捨てられたんだ

って思った。


嫌な夢だったよ。

この3日くらい、ずっとみっちゃんが夢に出てきて...


大丈夫か、不安になった。


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意味不明な夢だったけど、なんとなく涼くんの心は伝わってきて、なんだかいじらしくて、少し泣いちゃった。

で、私は弱い人間だから、この夢の話を聞いても、別れようと思ってることはやっぱり言えなかった。


涼くんが私を夢に見るほど思ってくれてることを、正直、うれしく思ってしまう自分もいた。


でも、もう私は今までの生き方を変えたいって、じいじいのお葬式の次の日に強く思ったの。


後悔したくない。

もうすぐ31歳になってしまう。


涼くんのことは好きでも、もう一緒にはいられないんだって、思ったんだよ。




強くなりたいな...